いよいよ今年度最後の1か月、3月がやってきました。

子どもたちの心も体も大きく成長した姿に、胸が熱くなる場面も多いのではないでしょうか。

この記事では、忙しい年度末の保育士さんをサポートするため、3月のおたよりに使える文例をたっぷりとご紹介します。

進級や卒園を控えた時期にぴったりの温かい言葉を見つけてください。

3月のおたよりを作成する際の基本的な考え方

3月のおたよりは、1年間の締めくくりとなる非常に重要な役割を持っています。

保護者の方々にとっては、入園や進級をしたばかりの4月からの日々を振り返り、わが子がどれだけ成長したかを再確認する大切な便りです。

作成する際には、単なる予定の共有にとどまらず、保育士としての温かい眼差しを感じられる内容を心がけましょう。

・1年間の成長を具体的に称える内容にする

・保護者への感謝の気持ちを丁寧に言葉にする

・新しい環境(進級・進学)への期待と安心感を伝える

・年度末特有の事務連絡を分かりやすく記載する

特に、年度当初と比較して「できるようになったこと」や「内面の変化」に焦点を当てると、保護者の満足度が高まります。

忙しい時期ではありますが、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、心に届くおたよりを目指しましょう。

【季節別】3月の書き出し文例集

おたよりの冒頭部分は、読者を記事の世界観に引き込む大切なパーツです。

3月らしい季節の移ろいと、園での子どもたちの様子を組み合わせて構成しましょう。

春の訪れを感じる挨拶文

・日差しが春の訪れを感じさせる温かさになってきました。園庭の隅に咲くオオイヌノフグリやホトケノザを見つけては、子どもたちが嬉しそうに報告してくれます。

・桃の節句を過ぎ、吹く風にも春の香りが混じる季節となりました。重いコートを脱いで元気に走り回る子どもたちの姿に、生命の躍動を感じます。

・園庭の桜のつぼみが少しずつ膨らみ始め、春の足音がすぐそこまで聞こえてくるようです。子どもたちの笑顔も、春の光を浴びてより一層輝いています。

・三寒四温の言葉通り、寒い日と暖かい日を繰り返しながら、一歩ずつ本格的な春へと近づいています。季節の変わり目を感じながら、最後の一か月を大切に過ごしています。

・春一番が吹き、冬の寒さを吹き飛ばしてくれるような力強い季節の変わり目を感じます。子どもたちは「もうすぐ春だね」と、新しい季節を心待ちにしています。

年度末の雰囲気を感じる挨拶文

・いよいよ今年度最後の1か月となりました。4月の頃の幼かった表情が、今では自信に満ち溢れたお兄さん、お姉さんの顔つきに変わっていることに驚かされます。

・カレンダーの最後の一枚をめくり、この1年間の思い出が走馬灯のように駆け巡ります。子どもたちと共に笑い、泣き、歩んできた日々は、私たち職員にとっても宝物です。

・「次は〇〇組さんになるんだよね!」と、誇らしげに話す子どもたちの声が聞こえてきます。進級への期待に胸を膨らませる姿に、確かな成長を感じる毎日です。

・お友だちと協力して遊ぶ姿や、優しく声を掛け合う場面が増え、クラス全体がひとつの家族のような絆で結ばれているのを感じ、胸が熱くなります。

・卒園を控えた年長さんの姿を見て、下の子どもたちも憧れの眼差しを送っています。園全体が、お別れの寂しさと新しい出発への喜びが混ざり合った、特別な空気に包まれています。

【クラス別】子どもの姿・成長を伝える文例

クラスごとに、この時期ならではの具体的な成長エピソードを交えた文例です。

保護者が「うちの子もそうだな」と共感できるポイントを盛り込みましょう。

0歳児クラス(ひよこ・乳児クラス)

・入園当初はハイハイをしていた子も、今ではしっかりと自分の足で立ち、お部屋の中を縦横無尽に探索しています。その一歩一歩に、この1年間の力強い歩みを感じます。

・保育者の名前を呼ぶと、ニコニコと満面の笑顔で駆け寄ってくれるようになりました。感情表現が豊かになり、自分の思いを仕草や声で伝えようとする姿がとても愛らしいです。

・自分でスプーンを持とうとしたり、コップで飲もうとしたりする意欲が見られるようになりました。「自分でやりたい」という自立の芽生えを、大切に見守っていきたいと思います。

・お友だちが泣いていると、そっと顔を覗き込んだり、頭を撫でようとしたりする優しい仕草も見られるようになりました。心の発達も感じられる、温かい場面です。

・衣服の着脱時、袖に腕を通そうとするなど、身の回りのことに興味を持ち始めています。小さな「できた!」を積み重ね、自信を持って進級を迎えられるよう配慮していきます。

1歳児クラス

・「貸して」「いいよ」といった言葉のやり取りが少しずつ増え、お友だちと同じ場所で遊ぶ楽しさを味わっています。並んで座っておままごとをする姿は、微笑ましい限りです。

・靴を自分で履こうとしたり、帽子を被ろうとしたり、身の回りのことに一生懸命取り組む姿に頼もしさを感じます。時間がかかっても、最後までやり遂げた時の誇らしげな顔は最高です。

・お散歩では、道端に咲く花や動く虫を見つけては「あ!いた!」と元気に教えてくれる好奇心旺盛な子どもたち。自然への興味が広がり、観察力もぐんと高まりました。

・給食の時間も、苦手なものに一口挑戦してみたり、完食してピカピカの器を見せてくれたり。食べる意欲が育ち、体つきもしっかりとしてきました。

・手先が器用になり、シール貼りやクレヨンでのお絵描きも、自分のイメージを持って楽しめるようになっています。作品一つひとつに、その子らしさが溢れています。

2歳児クラス

・ごっこ遊びがますます盛んになり、役になりきっておしゃべりを楽しむ様子は、まるで小さな社会を見ているようです。語彙が増え、会話のキャッチボールが長く続くようになりました。

・「自分でする!」という自立心がさらに強まり、着替えも最後までする姿が増えました。難しいボタンや裏返った服にも、諦めずに挑戦する粘り強さが育っています。

・お友だちとのトラブルも、保育者の仲立ちを通して少しずつ言葉で解決しようとする姿勢が見られるようになりました。相手の気持ちに気づき、譲り合う姿も見られます。

・進級に向けて、幼児クラスの活動に少しずつ参加しています。お兄さん、お姉さんの真似をして張り切る姿に、新しい環境へのワクワク感が伝わってきます。

・お散歩の距離がぐんと伸び、体力もしっかりついてきたことで、戸外遊びの内容もダイナミックになりました。坂道を駆け上がったり、遊具で力一杯遊んだり、全身で春を楽しんでいます。

3歳児クラス(年少)

・お当番活動が始まり、みんなの前に立ってお話したり、お手伝いをしたりすることに喜びと責任感を持つようになりました。「私がやる!」と積極的に動く姿に成長を感じます。

・集団遊びのルールを正しく理解し、お友だち同士でルールを確認し合いながら遊ぶ姿が増えました。一人遊びから、仲間と一緒に楽しむ遊びへと変化しています。

・ハサミやのりを使った製作も丁寧になり、指先の使い方が非常にスムーズになりました。自分の思い描いたものを形にする楽しさを知り、集中して取り組む時間も長くなっています。

・「ありがとう」「ごめんね」を自然に言えるようになり、クラス全体の雰囲気がとても温かくなっています。お友だちを思いやる優しい心が、日々育まれています。

・午睡の時間が短くなっても、静かに本を読んだり、お友だちと小声でお話ししたりして過ごせるようになりました。年中さんへの第一歩を、着実に踏み出しています。

4歳児クラス(年中)

・困っているお友だちがいると、「どうしたの?」「手伝おうか?」と優しく声を掛ける姿が当たり前のように見られるようになりました。周囲を見る目が養われ、利他の心が育っています。

・長縄跳びやドッジボールなど、ルールのある運動遊びに夢中になっています。目標に向かって何度も練習し、達成感を味わう経験が、大きな自信に繋がっています。

・文字や数字への関心が高まり、お友だちにお手紙を書いて渡したり、絵本の文字を一生懸命追いかけたりする姿が見られます。学びへの意欲がどんどん広がっています。

・年長さんへの憧れが非常に強く、入園式の準備や小さいクラスのお世話を率先して手伝ってくれます。「次は僕たちがリーダーだ」という自覚が芽生え始めています。

・クラス会議などの場で、自分の意見をはっきりと言えるようになり、また他人の意見を聞く姿勢も身についてきました。みんなで物事を決めるプロセスを大切にしています。

5歳児クラス(年長)

・いよいよ卒園を控えた年長さん。これまで積み重ねてきた多くの経験が自信となり、一人ひとりの表情には凛とした頼もしさが満ち溢れています。

・下の子どもたちのお世話を最後まで丁寧に行い、園のリーダーとして立派に役割を果たしてくれました。その背中を見て、次の世代の子どもたちも成長しています。

・就学に向けて、小学校の見学やランドセルの話で持ち切りです。新しい生活への大きな期待とともに、大好きな保育園を離れる寂しさも感じている繊細な時期でもあります。

・卒園式の練習では、真剣な眼差しで取り組み、返事や歌声に心を込める姿に、私たち職員も日々胸がいっぱいになります。立派な晴れ姿を楽しみにしていてください。

・園庭で泥だらけになって遊んだこと、お友だちと意見をぶつけ合ったこと、すべての思い出を胸に、子どもたちは新しい世界へと力強く羽ばたこうとしています。

3月の行事・イベントに関する文例

3月には、ひな祭りやお別れ会など、大切な行事が続きます。

その様子や、子どもたちが何を感じたかを丁寧に伝えましょう。

ひな祭り(桃の節句)

・3月3日はひな祭り会を行いました。ひな人形の由来を真剣な表情で聞き、自分たちで作った個性豊かなお雛様を飾ってお祝いしました。健やかな成長への願いを共有したひとときでした。

・「あかりをつけましょぼんぼりに~」と元気な歌声が園舎に響き渡りました。春らしい華やかな雰囲気の中で、日本の伝統文化に親しむ貴重な機会となりました。

・給食のちらし寿司やひなあられを見て、「きれいで食べるのがもったいない!」と言いながらも、美味しそうに頬張る子どもたち。食を通しても季節の移ろいを感じることができました。

お別れ遠足・お別れ会

・先日行われたお別れ会では、全園児が集まって年長さんへの感謝を伝えました。下の子たちからの心のこもったプレゼントに、年長さんも照れながらも嬉しそうな表情を浮かべていました。

・お別れ遠足では、お友だちとしっかり手を繋いで歩き、広場でお弁当を囲みました。「外で食べるともっと美味しいね!」と、とびきりの笑顔が弾ける特別な一日となりました。

・大好きなお兄さん、お姉さんとの最後の交流を惜しむように、一緒に鬼ごっこをしたり、お花を探したり。園生活最後の大きな思い出が、またひとつ刻まれました。

卒園式への想い

・いよいよ卒園の日が近づいてきました。子どもたちは胸を張って証書を受け取る練習に励んでいます。その真剣な姿に、入園当初の小さかった姿が重なり、感無量です。

・保育園での楽しかったこと、頑張ったことを振り返りながら、感謝の気持ちを言葉にする練習をしています。一言ひとことに重みがあり、成長の跡が感じられます。

・保護者の皆様には、これまで多大なるご理解とご協力をいただき、感謝の念に堪えません。当日は、成長したお子様の晴れ姿を、ぜひ温かい眼差しで見守ってください。

保健・安全に関する文例

季節の変わり目で体調を崩しやすい3月。健康管理への注意喚起と、新しい生活に向けたアドバイスを盛り込みます。

花粉症・アレルギー対策

・暖かくなるとともに花粉の飛散が始まり、鼻水や目のかゆみを訴えるお子様が増えています。園でも、外遊び後の手洗いや衣服のブラッシングを徹底しています。

・アレルギー症状がひどい場合は、集中力の低下や睡眠不足に繋がることもあります。気になる症状が見られる場合は、早めに専門医へ相談されることをお勧めします。

・ご家庭でも、玄関先で花粉を払う、空気清浄機を活用するなど、少しでもお子様の負担が軽くなるような工夫をお願いいたします。

三寒四温の体調管理

・この時期は昼夜の寒暖差が激しく、自律神経が乱れやすい時期でもあります。衣服の調節をこまめに行い、子どもたちが体温調節をしやすいよう配慮しています。

・「昨日より暖かいから」と油断せず、薄手の羽織ものなどを1枚用意しておくと安心です。自分で脱ぎ着しやすい衣服での登園にご協力ください。

・進級への緊張から疲れが出やすい時期でもあります。週末は無理な予定を入れず、ゆっくりと体を休める時間を作るようにしましょう。

就学・進級に向けた生活リズム

・新しい環境への適応には、規則正しい生活習慣が欠かせません。早寝・早起き・朝ごはんの習慣を再度見直し、万全の体調で新年度を迎えられるようにしましょう。

・特に年長さんは、小学校の登校時間に合わせた起床時間を意識し始めると良いですね。心の安定は、安定した生活リズムから生まれます。

・年度末の慌ただしさの中でも、お子様との対話の時間を大切にし、不安な気持ちを受け止めてあげる心のゆとりを持ちたいものです。

食育に関する文例

春の食材への興味を深め、1年間の食生活を振り返る内容にします。

春の旬を味わう

・給食には菜の花、たけのこ、さわらなど、春の味覚が登場しています。菜の花の少しの苦味を「大人の味だね」と楽しみながら挑戦する姿も見られました。

・お散歩で見つけたヨモギやツクシの話から、旬の食材への興味が広がっています。自然の恵みをいただく感謝の気持ちを、日々の食事を通して伝えています。

・色鮮やかな食材は、目で見ても楽しめるものです。「緑色がきれいだね」「いい匂いがする」と、五感をフルに使って食事を楽しんでいます。

1年間の食事の歩み

・4月には食が細かった子や偏食があった子も、お友だちとの楽しい雰囲気の中で、今では何でも意欲的に食べられるようになりました。食べる力が生きる力に繋がっています。

・食器の正しい持ち方、背筋を伸ばして食べる姿勢など、食事のマナーも習慣化してきました。準備や片付けを率先して行う姿にも、大きな成長を感じます。

・「ごちそうさま」の後の満足げな笑顔。1年間、健康な体を作ってくれた食事に感謝し、来年度も美味しく楽しい給食の時間を大切にしていきます。

保護者へのお願い・事務連絡

年度末に必要な手続きや整理整頓について、漏れなく、かつ丁寧に伝えます。

・【持ち物の持ち帰り】3月末までに、園に置いている着替えや作品、置き靴などの私物を順次持ち帰っていただきます。大きめの袋のご用意をお願いいたします。

・【お名前の確認】新年度に向けて、衣服や持ち物の記名が消えかかっていないか、再度ご確認をお願いします。また、サイズの合わなくなったものの補充も併せてお願いいたします。

・【書類の提出】新年度用の調査票や家庭連絡票など、提出期限のある書類がいくつかございます。お忙しい中恐縮ですが、期日までのご提出にご協力ください。

・【清掃・整理】ロッカーや下駄箱の整理整頓にご協力いただきありがとうございます。スッキリとした状態で、気持ちよく新しいクラスへと引き継ぎを行いたいと思います。

3月のおたよりを締めくくる結びの言葉

最後は、1年間の感謝と未来へのエールを込めた言葉で結びます。

・この1年間、保護者の皆様には多大なるご理解と温かいご協力をいただき、職員一同心より感謝申し上げます。至らない点もあったかと思いますが、皆様の支えがあったからこそ、無事に年度末を迎えることができました。

・4月に流した涙が懐かしく感じられるほど、今ではたくましく成長した子どもたち。その一歩一歩に寄り添えたことを、保育士として何よりの誇りに思います。

・いよいよ新しいステージへの出発です。これから先、どんな困難があっても、保育園で培った「根っこ」を大切に、自分らしく輝き続けてくれることを願っています。

・残り少ない今年度の時間を、子どもたちの心に寄り添いながら、一日一日を大切に過ごしてまいります。最後までどうぞよろしくお願いいたします。

・4月からは新しいクラス、新しい環境が待っています。お子様のさらなる飛躍と、ご家族皆様の幸せを心よりお祈りし、今年度最後のご挨拶とさせていただきます。

保育士の皆様へ:3月のおたより作成を乗り切るコツ

年度末は、おたより以外にも指導要録の作成や卒園式の準備、新年度のクラス編成など、保育士にとって最も過酷な時期と言っても過言ではありません。

少しでも負担を減らしつつ、質の高いおたよりを作るためのアドバイスです。

・【エピソードのストック】日々の保育の中で「これはおたよりに書きたい!」と思った瞬間を、付箋やメモ帳に一言だけでも残しておきましょう。ゼロから思い出すより、格段に筆が進みます。

・【構成のルーチン化】「書き出し」「クラスの様子」「行事」「保健」「お願い」「結び」と構成を固定してしまうことで、構成に悩む時間を大幅にカットできます。

・【写真の力を借りる】文章で100回説明するより、1枚の写真が成長を雄弁に物語ることもあります。配置を工夫し、視覚的にも楽しいおたよりを目指しましょう。

・【完璧主義を捨てる】美しい文章を書こうと力みすぎず、目の前の子どもの可愛さ、頑張りをそのまま伝える「素直な言葉」を大切にしてください。それが保護者に一番響きます。

3月のおたよりは、あなたが子どもたちと過ごした1年間の証です。

自信を持って、愛の溢れるお便りを届けてくださいね。皆さまの年度末が、充実した素晴らしいものになるよう応援しています。

いかがでしたでしょうか。

3月の保育園おたよりに特化した内容を、多角的な視点から詳しく解説しました。クラスの状況に合わせて、これらの文例を組み合わせて活用してみてください。

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