重症心身障害児施設とは、知的な障害と肢体の障害を持つ子ども達を預かる施設です。
ほとんどの行動を保育士の助けを必要としますし、医療ケアが欠かせない子が多いので、対応にも神経をかなり使わなければいけません。
感染症も普通の人の風邪が、重症心身障害児の場合死に繋がってしまう事もあるのです。
保育士の仕事としては、この子達の生活支援・自立支援(※作業療法士などの専門分野と話し合い、子ども達が出来る事の範囲を広げる・出来る事を持続させる為の活動)を行います。
洗濯物を畳む事から始まり、入浴補助や排泄補助などの日常生活の支援も行います。
そして、もう一つ留意しておきたいのが子ども達の年齢です。
基本的には18歳で退所になるのですが、現在成人の重症心身障害児施設に空きがなく、なかなか成人施設に入れずに、重症心身障害児施設で留まっている成人済の人も増えています。
自宅に戻してしまうと、医療ケアが難しい事もあって、なかなかそのまま自宅に戻れる人は少ないです。
保育士は子ども達に対してだけではなく、成人済の人との接し方(※呼び名や声の掛け方など)を学ぶ必要がありますし、子ども達の障害を知った上で全員で楽しめる設定保育を考えなければいけません。
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