母子分離不安は、子どもが母親と離れる際に不安を感じる事です。
乳幼児期には母親から離れる事で大泣きしたりする事もありますが、泣く理由は様々あります。
寂しさから泣いているのが殆どですが、多くの子どもはこの繰り返しで段々と「保護者は自分から本当に離れたりしない」と学び、迎えに来てくれる事を待てるようになります。
これが積み重なり、就学前にはほとんど分離不安が表に出る事はなくなります。
しかし、保護者と安定した信頼関係が築けておらず、分離不安がなくならないとなると、今度は体調に変化をきたす子どもも出てきます。
そして、そのまま保護者と離れる事で体調を崩し、就学後も不登校になってしまう子も増えています。
家庭環境が安定しておらず、精神的な負担になってしまっている事も考えられます。
また、環境の変化も分離不安には大きな影響を与えており、環境が変わる事で分離不安が強くなる事もあります。
こうした幼児期にさしかかる分離不安は、保護者と一緒の時間を増やして少しずつ不安を和らげていくのが一番の解決法です。
保育園に預ける保護者は共働きが基本なので、なかなか大変な部分もある事を理解した上で、保護者との時間を少し増やしてみてはどうかとさりげなく提案してみるのも保育士の役割です。
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