経験年数の少ない保育士であればあるほど、保護者との関りに難しさを感じているのではないでしょうか。
保護者とは一緒に子育てをしていく仲間として信頼関係を築いていきたいものですね。
そのためには保育士から歩み寄ることが大切です。
そこで今回は保護者との上手な関り方やコミュニケーション方法を考えてみましょう。
保護者のタイプを観察しよう
保護者には様々なタイプの人がいます。それぞれのタイプと、関わり方のコツを考えましょう。
消極的な保護者には、元気な笑顔で挨拶から!
話しかけてもなかなか話が弾まず、すぐに帰ってしまう保護者。
子どものかわいらしい姿や成長したところを伝えても反応がなく、つかみどころがないため困ってしまうこともあるでしょう。
元気なお子さんの保護者であっても、人見知りなひとや口下手なひとはいるものです。
時間をかけて少しずつ打ち解けられるよう、まずは笑顔で挨拶から始めましょう。
挨拶と続けて子どもの様子を伝えていきます。
「今日のお弁当箱、とっても可愛らしかったですね」
「おうちで食べたごはんがおいしいと喜んで教えてくれましたよ」
「お休みの日のこと、楽しそうに話してくれました」
など、保育園での様子を伝えるだけではなく家庭との様子を子どもが楽しそうに話してくれたことをに伝えてみてはいかがでしょうか。
子どもの楽しそうな様子を聞くのは親としてはっても嬉しいものです。
さらには、前向きなエピソードを継続して伝えていくことで「わが子としっかり関わってくれている」という安心感と信頼する気持ちを寄せてもらえることでしょう。
お喋りが止まらない!トークに悩みが隠れていないか観察しよう
保護者の中には、会話を追わせるのが難しいほど話し好きの人もいます。
経験の少ない保育士や保護者と話すことを苦手としている保育士であれば、こういった保護者とのコミュニケーションはラクに思えるかもしれません。
けれど、盛り上がる会話の中に本音が隠れていることを見逃してしまうこともあるかもしれません。
また、保護者と会話ができたということに満足してしまい、こちらから伝えたい大切なことを伝え忘れてしまうこともあります。
話し好きな保護者と会話をするときは、どのようなことを話したいのか、伝えるべきことは何か、を頭の中で準備し、保護者のトークに流されて会話が終わってしまうことのないように気を付けましょう。
めんどくさそう・忙しそうな保護者ほど、本当は話したい
話しかけても挨拶だけですーっといなくなってしまう人や、お子さんの様子はいかがですか?と聞いても「特にありません」などと、一言・二言返したら会話を避けるようにしてしまう保護者もいますね。
また、子どもをお迎えに来たときは「早く帰るよ」などと子どもを急かして忙しそうな人など、話しかけにくい保護者も多いはずです。
けれど、大切なわが子の様子を聞きたくない、知りたくないと思う保護者はいないはずです。
「今少しお時間よろしいですか?」などと声をかけてみましょう。
子どもの姿でうれしい成長があったことや、可愛らしい姿など、前向きなエピソードから始めると良いかもしれません。
それから「保育園では元気にしているけれど、おうちで何か困っているようなこと、お話ししていませんか?」と、一番聞いてみたいことを聞きましょう。
こういったことを時間を置きながら繰り返していくことで、保護者も少しずつ気持ちがほぐれ、何かあったときや心配なことがあったとき、声をかけやすくなるはずです。
忙しい、話したくないという様子も、本当は何か話したいけれどきっかけがつかめなかったり、ちょっと話しかけにくいなと感じていることがあるかもしれないのです。
こちらから歩み寄ることで、保護者との信頼関係や距離が深まることでしょう。
保護者会や個人懇談で距離を縮めよう
朝の受け入れのときとお迎えのときは、短時間で話すことになり、保護者の悩みや心配事を聞くまでたどり着かないこともあります。
また、挨拶程度で終わってしまうこともあるでしょう。
勤務している保育園によって違いはありますが、個人懇談や保護者会などを開催している園もあるのではないでしょうか。
保護者会や個人懇談の場があればもう少し詳しく保護者の気持ちや家庭でのこどもの様子を聞くことができるでしょう。
そういった行事がない場合でも、どうしても気になる子どもや保護者がいる場合は、保護者に時間を作ってもらい、放課後に話すことも必要になります。
個人的にそういった時間を設けたいと考える場合は、上司や園長に確認を取ってから行いましょう。
子どもひとりひとりのエピソードはメモで確認
個人懇談の場合は一人の保護者に対して15分~20分ほどの時間をマンツーマンで話すことになります。
この時間の中で、保護者の心配していることを聞き出したり、保育園に対する要望を聞いたり、こちらから子どもの姿を話したり、こちらからの要望を伝えることになります。
話すことはしっかりとまとめておきたいですね。
せっかくの時間も会話が進まずに持て余してしまうことにならないよう、様々な子どもの姿やエピソードを用意しておきましょう。
新人保育士や経験年数の少ない保育士は、毎日の保育で精いっぱいのはず。いざというときに子どもの姿が思い浮かばないこともあるはずです。
日ごろの保育の中で子どもの様子を観察しておき、友達との関りや、生活面、保育士との会話などから成長を感じる様子や可愛らしい姿をメモに残すよう、習慣づけておくといいですね。
子どもの姿をメモに取るようにすることは、日ごろから関りの少なかった子どもがいることにも気づくでしょう。
さらに、自分がその子どもに対してどのような見方をしているのかも気づきます。
もう少し成長してほしいこと、心配な姿などばかりがメモに残るようであれば、その子どもの良い面を見つめるようにもなるはずです。
子どもの姿で問題に感じること、心配なことを中心にした話題になってしまわないように、こういったことを用意しておけば安心ですね。
保護者の送迎時だけではなく、個人懇談や保護者会のほか、お便り帳やクラスだより、そして児童票や成長記録を残すときにもこのメモは役立つはずです。
経験年数が進んでも、メモをすることを習慣づけていけるといいですね。
保護者と丁寧に信頼関係を築こう
新人保育士や経験年数の少ない保育士は、自分より年上であり育児をしている保護者と話すことは緊張することかもしれません。
また世間話しなども交えて子どもの話しをすることには慣れてないもの…。
保護者と話すことは大変勇気のいることでしょう。
ですが、保護者と会話を通して信頼関係を築き、安心して子どもを託してもらうことは、子どもも保育園や保育士を信頼し安心して過ごすことへとつながります。
どんな保護者であっても、かわいい子どもたちのパパ・ママです。子どもの成長や心配などの情報を共有しながら、一緒に子育てをしていく気持ちで丁寧に関わっていきましょう。
保護者との関りで困ることや難しさを感じたときは、先輩保育士や上司へ相談することも大切です。
大変さを一人で抱えてしまうことなく、積極的に話し、一緒に解決策を考えましょう。保育士みんなが通る道です。前向きに頑張りましょう!
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