イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせない大切な時期。
わかっていてもクラスの子どもがみんなイヤイヤ期だったら一体どうすればいいの!?と保育士なら悩みますね。
月齢や年齢に関係なく、一人ひとりの子どもの成長をうまく促す、イヤイヤ期の関わり方を考えてみましょう。
なぜイヤイヤ期があるの?
イヤイヤ期は「自分・自我」に気づいた自立への第一歩。
自分の意志で決めたい、自分でできることは自分のペースでやりたいという気持ちの表れです。
まだまだ手助けの必要な小さな子ども達。衣類の着替えや食事も手助けをすればスムーズで双方ともに快適なのに、自分でやりたがるために一日のスケジュールが崩れてしまいますね。
クラスの多くの子どもにイヤイヤ期がスタートしてしまうと、保育士は上手く保育を進められずイライラしたり落ち込んだりするのではないでしょうか。
けれど、イヤイヤ期は誰もが通ってきた道。
イヤイヤ期が到来し、自立の気持ちを持つことは生きる力を培う土台となります。このイヤイヤ期の子どもへの関わりはイライラと忍耐の繰返しになり、出口の見えないトンネルに入ったような気持ちにもなるでしょう。
ですが、関わり方と気持ちの持ち方によっては気楽になり、子どもの機嫌の悪さも後を引かずに済むのです。
イヤイヤ期の関わりのコツは下記の3つになるでしょう。
- どんなイヤイヤなのかを「見極め、受け止める」こと
- そのイヤイヤ期に「合った対応」をすること
- 見えないように「援助をし、毅然とした対応」をすること
一瞬、困ったナ、まただ…イライラするな…と感じるかもしれませんが、自分の気持ちをクールダウンさせながら、冷静に関わることが最大のコツです。
それではイヤイヤ期のタイプと、その関わり方を見ていきましょう。
タイプ別のイヤイヤ期と関わり方
イヤイヤ期を「またかぁ…」とイライラしながら見つめるのではなく、しっかりと見極めてどのような援助や関わりが必要か考えましょう。
①「自分で!」なんでも思う通りにしたいタイプ
衣類の着替え、靴の脱ぎ履きなど主に生活面の行動を自分でやりたがり、人の援助を受けると怒ったり泣いたりして嫌がります。まだ自立していない面が多く、できないと癇癪を起し泣きもしますが、それでも大人の手出しを嫌がります。
関わりポイント→見守りとさりげないヘルプをしよう
「自分で!」と言ったら「いいよ、やってみよう」と自立の気持ちを受け止め見守ります。
ズボンの上げ下げなど腕の力が及ばずできないときは、子どもが気づかないような後ろ側などをスッと上げてあげましょう。または、「ズボンは〇〇ちゃんがやるのね、じゃあ先生はシャツを手伝ってもいいかな?」と聞いてみましょう。
できなくても「自分でやる」という前向きな気持ちを応援し、認め、「できたね」「上手になったね」と言葉をかけます。
このとき大げさに「すごいねー!」などと褒めることは不要です。
できたという事実を言葉にして子どもに投げかけるだけで大丈夫。
坦々とした言葉の方が、子どもの心が平常心のまま自信を積み重ねていけるでしょう。
②なんでも「いや!」自己主張の強いタイプ
保育士の投げかけや促しに対し、全てに「イヤ!」「ダメ!」「行かない!」と否定するイヤイヤ期のタイプです。こちらの提案を受け入れることはしません。
関わりポイント→子どもに選ばせて、行動させてみる
決められ指示をされるのがイヤな場合のイヤイヤ期には「子どもに選ばせること」が有効です。
「〇〇ちゃんがする?先生がする?」「着替えの靴下はどっちにする?」と、選択肢を与えるのも良いですね。
また、散歩で帰る時間になったので帰ることを促すなど、選択肢が与えられない場合は、前もってスケジュールを伝えておきます。
時計の長い針が6と7のどっちなったら帰ることにする?など、選ばせておくのも良いですね。
全て思う通りにはならないこと、集団生活はルールがあることを年齢なりに理解できるような声かけをしながら、スムーズに行動できるよう工夫をしていきましょう。
③〇〇じゃなきゃいや!こだわりタイプ
お気に入りの服を脱ごうとしない、〇〇先生の隣でなければ食事をしない、〇〇ちゃんとでなければ手をつながないなど、こだわりのあるタイプのイヤイヤ期です。
関わりポイント→気持ちを汲み取りながらも上手く切替えさせていく工夫を
こだわりは安心感を得たいためであり、保育士を困らせるためではありません。
子どものこだわりの根底にある心の内をよく理解し「〇〇先生がいいんだね」とまずはしっかり受け止めてあげましょう。もし叶えてあげられる状況であれば、そうしてあげても良いですね。できない場合は、視点を変えてあげることが大切です。
例えば「今日は〇〇ちゃんが△△ちゃんと手をつなぎたいって言ってくれてるよ。」「〇〇先生も△△ちゃんとご飯食べたいな」など、少し視野を広げてあげると、気持ちを切り替えられることもあります。
④「やってー!」「できないー!」できるのに甘えたいタイプ
できるけれど人に頼ったり、いつもできていることも「できない」「やりたくない」と言う甘えたいタイプのイヤイヤ期です。
関わりポイント→受け止めながら、できることを自覚させる関わりを
こんなときも「いいよ。やってあげるよ」と受け止めて子どもを安心させてあげましょう。
子どもはいつまでも甘えて人にやってもらうことにいつか耐えられない日がきます。自分でやりたいと自立する日まで、ちょっと後戻りすることもあるのです。
そのわずかな期間は、ぐんと成長するための土台作りの期間。ここでしっかりと自分の気持ちを受け止めてもらい、安心することで自立へと向かっていくのです。
「〇〇は先生がするから、次は〇ちゃんができるかな?」と促してみましょう。
ポイントは自分のクールダウン!そのコツは職員間のコミュニケーション
子どものイヤイヤ期が到来することで、クラスの日常スケジュールが崩れたり、計画通りに進まなかったり、保育士の手が取られ、クラス運営が大変になるかもしれません。
それが保育士のイライラの原因となるのです。
「〇〇ちゃんはイヤイヤ期で、このような様子」、「こんな時は、どんな対応をするか」、「誰かが対応をしているときは、クラス全体の流れをどうフォローしあうか」など保育士同士で子どもの状況をその都度報告しあい、どんな対応が良いか、上手くいかなかったかを話しましょう。
ミーティングとまではいかなくても、雑談程度の情報交換で良いのです。
日ごろから保育士間で軽いコミュニケーションを取れることで、イヤイヤ期の大変な対応も笑い話になり、成長を喜べるはず。
そうすることで子どもと関わるときの気持ちも成長の証と受け止めやすくなり、クールダウンした気持ちで関われるでしょう。
自分だけが大変ではない、他の保育士も頑張って対応している、子どもの姿は成長の証である、他のこどもは他の保育士がフォローしてくれると思うとイヤイヤ期の子どもにしっかり関わることができるはずです。
まとめ
イヤイヤ期の子どもには、絶対の怒ったり怒鳴ったりと感情的な関わりをせず、しっかりと気持ちを受け止めながらうまく気をそらし、寄添っていきましょう。
自信を持った関わりは、他の保育士との連携が必須です。話し合いや雑談を通し、しっかりと情報交換していきましょう。
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