全ての母子に最初から、深い愛情と絆がある訳ではありません。
よく保育士の中にも、「母親は無条件で子どもが可愛いものだ」と考える人がいますが、それは違います。むしろ、そういった考え方こそ母親を追い込んでしまっていると言えます。
母親は育児に必死で、更にそれに加えて家事や兄弟児がいる人は兄弟児の世話、仕事をしていればそこに仕事まで加わってきます。
余裕もなく、将来の不安なども手伝い、どうしても愛着関係が湧きにくいという事も多々あります。
保護者がそういった素振りを見せたり、保育士に相談してきた際には、「我が子が可愛くないんですか」などの責めるような言葉をかけては絶対にいけません。
まずは母親の辛かった気持ちを受容した上で、何が一番母子関係に影を落としているのかを確認します。
そして、その母子関係の妨げになっている問題を導き出し、その後その問題を解決できる専門家に紹介します。
母子関係は子どもの将来にも大きな影響を与えます。母親から愛情を受ける事の出来なかった子は、社会に出て他人と人間関係を作る際に、自分を必要以上に卑下してしまう、対等な人間関係が作れないなどの弊害に苦しみます。
子ども達の将来の為にも、母子関係はなるべく早く改善して、良好なものにしておく必要があります。
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