ブラック保育園の見分け方
保育所の中には、給与も安く子ども達の扱い・保育士の扱いも悪い、いわゆる「ブラック保育園」と呼ばれるところがあります。
しかし、怖いことにこのブラック保育園はなかなか外側からは分かりませんし、待機児童問題で保育所を探している親御さんの中には、ブラックと知らずに子どもを預けている人も多いので、定員がいっぱいいっぱいの人気園でも、ブラック保育園である可能性は否めないのです。
今回は、そんなブラック保育園の見分け方について紹介していきます。
ブラック保育園の見分け方。その特徴とは
いくつか工夫をすれば、入職前でもブラックかどうかを見極めることができます。
- 園の近くを歩いてみると泣き声が頻繁に聞こえてくる
ブラック保育園の特徴としてまず挙げられるのが、子どもを雑に扱っていることです。
保育士達は少ない人数で子ども達を見なければならず、現場に余裕などなく常にイライラしています。
ですから、少し子どもが何かをしただけで爆発して、子どもを泣かせにかかることもあるのです。
仮に何か指導や喧嘩で泣いてしまっても、必ず保育士は子どものフォローを行います。
それもできておらず、子ども達を泣かせているのであれば、それはブラックと言わざるをえません。
- やたらと保育士の人数が少ない
保育士の人数が少ないのは、ブラック保育園の特徴です。
多くの場合、それぞれの園で自分の園をアピールするためにHPを作っているのですが、その写真に写り込む保育士がいつも同じであったり、概要を確認したさいにやたらと保育士が少ないのであれば、それはブラック保育園の可能性が高いです。
- 常に求人が出されている
求人の掲載日がかなり経っているのに、まだ掲示されている場合は要注意です。
誰も来ない、または来てもすぐに辞めるために求人を出している可能性があります。
まずは求人が出されている理由を探るためにも、園の見学会に参加するなどして園の内部を見てみるといいでしょう。
- 子どもへの接し方
実は働かなくても内部に入る手はあります。
保育所によっては、入職希望者に対して園の事前見学会を開いています。
ブラック園でもやっているとこはあり、その見学会がブラック園かどうかを見極める大切なポイントとなります。
子ども達に対して怒鳴っている、強い口調であったり、子ども達が保育士の顔色をやたらと伺う仕草が見られたり、保育士同士のアイコンタクトが少ないところも怪しいですね。
一つ一つのポイントを抑えて、きちんと見学会の最中に確認してみてください。
ブラック園に入ってしまったら…
ブラック園では、ぎりぎりまで人件費を削っているために、一人への仕事の負担が大きかったり、設定保育の教材を自腹で買わされたり、更には休日を返上して仕事をしなければいけない、残業代が出ない、休みが少ないなど、さまざまな問題に直面します。
入ってしまって、その異常な環境に慣れてしまうと、それが普通であると感じたり、転職する気力も奪われてしまいます。
ですから、ブラック保育園に入ってしまったと感じたら、すぐに次の職場を見つけて転職することが理想です。
そうしなければ、ずるずると働く羽目になって、体調を崩したり精神の病に罹ってしまうことも考えられます。
転職エージェントにも頼ってみる
上記で紹介した特徴を観察し、更にその園へ通っていた保護者の口コミなどが載るサイトの情報などを参考にすると良いでしょう。
保育士専門の転職サイトの中には、ブラック園を見抜いて最初から省いてくれるところもあります。自分一人で見極める自信がない場合は、そういった専門職に頼るのも一つの手でしょう。
ブラック園かどうか、自分で判断できない場合は、自分の保育士の友人などと自分の置かれている環境について考え直してみてください。
あまりに乖離している場合は、ブラックである可能性が高いです。
ブラック園にしがみついても無駄
いつか状況が改善されるかもしれないと期待するのは無駄です。
残念ながら、ブラック園は経営の根本からブラックである場合が大きいため、大きく経営陣などが変わらない限りは改善される可能性は低いです。
幸いにも、保育士は資格職で引く手あまたなので、わざわざブラック園にしがみつく必要もない職種です。
ですから、勤続年数などは気にせずにすぐに次に移ったほうが賢明です。
そこで働き続けても何もプラスには転じてくれません。ブラック園は福利厚生・給与・人間関係全てがほぼ問題ありの場合が多いです。
ブラック園に当たらない様に転職活動は慎重に
よく、求人票のみで判断して転職活動をしている人を見かけますが、あれは危険です。
かならず自分で園の近くに行って、外遊びの様子を見たり、実際に園の見学会に参加してどんな園でどんな雰囲気なのかを知っておく必要があります。
先ほどご紹介した転職エージェントに聞いてみるのも一つの方法です。
ブラック園に当たって、体調や精神を崩さないためにも、まずは自分の安心して働ける環境かどうかを見極めて、入職を決めましょう。